先週金曜日、アメリカ人ボランティアの発案で陸上競技場作りを始めた。
ここドマシ教員養成大学は、マラウイ唯一の体育教員養成機関である。
その大学に陸上競技場の一つもないのは確かにおかしい。
私も絶対必要と感じていた。ということで、とりあえず2人で製作着手。
ただっ広い草だらけの広場に競技場を作ろうということになり製作開始したわけだが、
作り始め間もなくあることに気が付いた。
実は、この草だらけの広場はもともとは陸上競技場だったのだ。
トラック跡や走り幅跳びの走路跡なんかも薄っすらとあり、
ただメンテナンスがされなかったがためにこのような状態になってしまったことを知った。
せっかく作っても、また放っておけばこういう状態に戻ってしまう。
そう思いながら作業を開始した。
手始めに、まず薄っすらと跡を残している走り幅跳びの走路作りから着手。
助走に最低限必要であろう30mの走路を確保するために草刈りをし、
草の根を掘って土を剥き出しにし、土を平らになるまでならす。
2人で約3時間かけて走路が完成。
あとは、大学に砂の購入をお願いしているのでそれを待つだけ。
来週は砲丸投げピットを製作予定。
自分の元専門種目ということもあってなのだろう、気合がはいる。
今回は学生が授業で忙しく手伝いを頼めなかったのだが、
来週以降は学生のヘルプが絶対必要。そう思った。
というよりも、学生が中心となっての製作が必要だと思っている。
学生が自分たちで苦労して復活させた陸上競技場であれば、
その維持管理にも自然に力を入れてくれるハズだからである。
また、モノや設備が慢性的に不足しているここマラウイの教育現場では、
こういった無いものを一から作り出す経験が
学生が将来教師になった時に大いに役に立つはずである。
そういった意味でもこの試みは大いに意義のある試みであると思っている。
どれだけ学生たちがその意味をよくわかった上で陸上競技場作りをしてくれるのか、
今から楽しみだ。
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