2011年7月29日金曜日

体育祭実行委員長。

結局立候補し決定。

大変な日々になりそうだ。
(スッタフ約20名。参加希望者約111名。)

異文化体験

今日はある異文化体験ゲームをやった。
貿易ゲームと似通った部分もあったが、貿易ゲームに比べ
より協力隊としての視点に立ったゲームと言える。

ここで学んだことを消化し切っている協力隊員が果たして何人
いるだろうかと思うくらい理解の仕方が難しいゲームであったと思う。

ゲームの詳細な内容は貿易ゲーム同様書けないことになっているが
私なりに感じたことをまとめてみたい。

まず、自分が異文化の国へ行く際には相手国の情報をある程度把握
しておくことが必要であると感じた。何も知らないことが一番恐ろしい
結果を招く可能性があると感じたからである。
また、相手にとって自分がどのように映るかを意識しつつ行動する
必要があると感じた。自分にとってはそんなに価値のないことやものが
実は相手国の人たちにとってとても価値のあるものである可能性が
あるからだ。それを知らないことが危険を招くことにもなるし、
自分が相手国に行かなければ犯罪者にならなかった人を犯罪者に
する可能性だってあるということを周知しておく必要があると感じた。

また、自分が相手国に行くにあたり、自分のことをよく知っておくべきだと
思った。自分が相手国に行った際には、相手国のルールに従わなければ
ならない部分がある。しかし、全て従わなくてはならないかと言えば、
そういうわけでもない気がする。自分のアイデンティティをしっかり主張
していい部分もあると思う。そもそも自分が派遣される理由は、自分が
相手国に行くことで相手国側に何らかの変化をもたらせることである。
それ故に、自分と相手国側との差異を明確に示し、その差について
理解し合うやら差異を埋めるやらの議論をすればいいと思う。

最後に、、
マラウイの人は時間にルーズで時間を守らないと過去の隊員の報告書に
記載があった。それについてマラウィアンは、これがマラウィアンの文化なのだから
それを受け入れろと隊員に言ったらしい。

時間を守らないことははたして文化なのか。。
それとも、習慣もしくは慣習なのか。。

みなさんはこの違いがお分かりだろうか。
私はマラウイに出発する前にこれに対する明確な答えを用意しなければならない。

2011年7月28日木曜日

所外活動その1

今日は一日中所外活動の日であった。
所外活動とは、一日中老人ホームや農家に行って普段とは異なる環境下で
どのようにふるまい人々の役に立つかを実践する場である。

私は農家を選択したが、農家はたくさんあり、その中のどこに派遣されるかは
JICA側が決める。結果、椎茸とじゃが芋を作っている農家にお世話してもらうことになった。

朝バスで行き、到着し、あいさつを済ませ作業に移った。作業はとにかく単純。
ただひたすら椎茸置き場となっている鉄パイプをカネダワシで洗う。たったこれだけの
作業なのだが、鉄パイプの量がすごい。結局一日それだけに費やすこととなった。

作業の合間に何度か休憩時間があり、そこで農家の方とお話しする機会があった。
農家の現状のありのままの姿を知ることができたと思っている。
私はそこに光り輝くものを見出すことができなかった。絶望しかなかった。
想像してほしい。想像すればなんとなくわかることだから。
世の中の表と裏を日頃から認識している人ならなんとなくわかることだから。
このような農家は世の中に星の数ほどいるのだろうと思った。
そして、どうすることもできない現状をただただ生きていくしか道がない人が
数多くいることを再認識することとなった。

しかし、自分の中に生まれたこのモヤモヤは一体何なのか。。
希望を持たない人を見て非難をすることは実に容易い。
今自分の中にあるものはこの類のものに近いような気がする。
こんな時、自分は自分のことが嫌になる。
自分が自分のことをどんなにご立派と思っているかわからないが実に烏滸がましい。
自分がもし相手と同じ環境に生まれ育ったとしたら自分はどうなっていただろうか。
自分だってそうなっていたのではないだろうか。

今日行った農家とは既に関係ないが、
世の中には能力を持つ人と持たない人がいる。
それは、生まれる場所、育つ場所、周りの人間など環境に大きく左右される。
自分がもしマラウイに生まれていたら、毎日食べるものに困らずに暮らせただろうか。
自分がもしマラウイに生まれていたら、ちゃんとした教育を受けられたのだろうか。
ボランティアスピリットとは、こんなところから生まれてくるのではないかと思う。
それと同時に、常日頃こういった感覚を持ち続けることはかなり難しいことでもあると思っている。
が、これまた訓練。日々研鑚していこうと思う。

2011年7月27日水曜日

体育祭

派遣前研修では毎回体育祭が開催されているらしく、
今回も開催することが決まった。
毎回体育隊員を中心として実行委員を立ち上げ、準備をし、
開催されているらしい。そして、今回の183人の隊員中、
体育隊員は私以外には新卒の女性一人のみである。
なんとなくではあるが、私が中心となって準備を進めて
いかなければならないような雰囲気が漂っている。気がする。
実行委員長を決めるのは明後日であるが、この雰囲気のまま
勢い半分で実行委員長を努めてみようかとも思っているが。。

体育隊員としては、体育祭のような大きなイベントのマネジメントも
重要な役割の一つになり得る。今回は現地マラウイで開催する前の
予行練習と言ったところであろうか。体育隊員の腕の見せ処であり、
自分の力を試す良い機会だと思っている。

せっかくやるのであれば、私以外の182人の隊員が現地に行ったときに
転用可能なもの(大がかりな道具を使わない、みんなが楽しめる)を
企画したいと思っている。

2011年7月24日日曜日

アダナ

研修が始まってはや3週間がたとうとしている。
月日が経つのは随分と早い。

最近明らかになったことがある。

私には多くの呼び名があるということである。
つまり、アダナである。

裏でいろんなアダナが勝手につけられ、日常的に
使われているようなのである。

ハルク、キューティーハルク、シュレック、ダンベル兄さん…

ハルクとシュレックは緑のTシャツをきていた私にも否があるため
受け入れるが、キューティーはよくわからない。。

アダナをつけられることは嬉しいことでもあるが、
実名をなかなか覚えてもらえないことは非常に悲しい。

2011年7月21日木曜日

一日の流れ

05:45 起床
06:20 ジョギング(1.8km)
07:00 朝の集い(ラジオ体操)
07:20 朝食
08:40 課業(語学)
11:40 昼食
13:00 課業(語学)
15:00 課業(各種講座)
17:00 課業終了
17:45 夕食
18:15 自主計画時間(自主学習,自主講座,ミーティング,運動他)
23:00 消灯

2011年7月19日火曜日

TLA拡大

研修所全域でインターネットの接続問題が勃発ししばらくネットが
使えなかったがようやくの夕方使えるようになった。

ここ約2日間ネットが使えなくなって思ったことがある。
TVはなくても全く問題ないが、ネットが繋がらなくなると
みんな騒ぎ出す、ということである。
もはやネットはTV以上の存在価値を持っていると言っても
過言ではないのではないだろうか。

それとは別に、研修所では今週ちょっとした動きがあった。
研修所入所当初からのルールであったTARGET LANGUAGE AREA
(略してTLA)が語学教室のみから、語学教室棟全域に拡大した。
つまり、私の場合、TARGET LANGUAGEである英語のみを
使用しなければならない範囲が語学教室棟全域まで拡大したと
いうことである。TLAは研修期間中徐々に拡大していき、
最終的には研修所全域で日本語を話すことを禁じられることになる。

今週、私は幾分か無口になっているようだ。


約2週間後からは、英語のみを使った保健および体育の授業を6回
行わなければならず、今は保健体育の学習指導要領や中高の教科書で
基礎知識の再確認をしたり、専門用語を調べたりと準備を進めている。
これからは時間との勝負になりそうだ。空き時間を見つけては勉強、
という雰囲気にいよいよなってきた。TIME MANEGEMENTをしっかりして、
着実に力をつけていきたい。

2011年7月17日日曜日

観光~光前寺~

光前寺

光苔

苔の絨毯

あるべき授業の姿

昨日、懇親会が終わった後、友達と懇親会の打ち上げをした。
(またしてもノンアルコールビールであるが。。)

話した内容は、あるべき授業の姿。
自分の場合は、保健体育の授業。
現地では体育の実技より保健の授業の方が多く求められるらしいので、
保健の授業を想定して話をした。
今、日本で多く見られる授業は、教師が一方的に話し、生徒が受け身姿勢で
聞いている授業であると思う。果たしてそれがいい授業と言えるのか。。
それを評価する一つの指標として、私たちがどれだけその内容を今も覚えて
いるか、もしくはそこで学んだことをどれだけ今役立てられているかということが
挙げられると思う。私は、多くの人は覚えていないのではないだろうかと思う。
受験科目でもない保健の内容を真剣に覚えようとする児童・生徒が果たして
どれだけいるものか、とも思う。
(別に本来受験のために勉強しているわけではないとは思うが。。)
では、覚えるためには、または学んだことをその後の人生において直接的に
役立てるためにはどういう授業を展開するべきなのか。

体育の実技の授業で児童・生徒の運動時間をできるだけ多くとることを意識するように、
保健の授業でも、児童・生徒が主体的に活動している時間をできる限り多くとるように
するべきなのだ。特に、私が派遣されるのは教員養成大学であり、いずれ教員になる、
もしくは現職で教員をやっている人たちが生徒になるわけなので、なおさらである。
実際に生徒に授業をやらせ、授業のほとんど全てを生徒の主体的な活動にあてがい、
私は軌道修正だけを行えばそれでいいと思っている。教師が頑張るほど生徒のために
ならないのであれば、教師は我慢して頑張らない方がいい。当たり前のことではあるが、
全ては生徒のためを第一に考えた授業でなくてはならない。私の役目は、私の生徒になる
現職教員だけを見るのでなく、彼らが現場に戻ったときに教えることになる生徒のことを
考えた授業を展開することである。と考えると、私の責任範囲はとてつもなく広い。

教育が人をつくる。その重責を担うにあたり、今後もあるべき授業、あるべき教師の姿に
ついて議論を深めていきたいと思う。

2011年7月16日土曜日

懇親会幹事完遂

今日は自分の生活班の懇親会を私が幹事になって行った。

懇親会と言っても、ただの一般的に知られているような飲み会には敢えてしなかった。
ここが特殊な環境であることを考慮し、本来の目的を達成する上で隊員の多くが
望んでいることをこの機会を使って形にしたいと思った。
多くの隊員が望んでいることとは。。

研修は今日で11日目。既に1/6が経過することになる。
参加者は様々な任国に様々な職種で行くことになる22人。
1/6を経過した時点で一通りの生活リズムが体に馴染み始め、
これからの研修生活により前向きに取り組もうとしている隊員が多い。
その反面、全くのゼロから学ぶ語学に明け暮れる日々で既に身も心も
消耗し始めている隊員がいることも確かである。
私たちには65日という期限があり、その期限の中である一定水準の
語学力やその他の素養を身につけなければならず、中には大変大きな
ストレスを感じている隊員もいるようである。今このような状況の中で多くの人が
求めていることは、同じ目標をもった仲間がいることを認識することであり、
お互い励ましあい、協力しあうことであると強く感じている。
であれば、この懇親会を、やりようによってはそのきっかけの一つにすることもできるし、
結果的には付加的な効果をもたらすこともできる。と思って、思考錯誤した結果、
ノンアルコールのアイスブレイキング手法を使った、ゲームスタイルの懇親会にしてみようと思った。
場所は芝がひいてある研修所の中庭。道具を使わずにでもできる上、青年ボランティアに
溶け込みにくいシニアボランティアの方々にも楽しんでもらえるよう全員参加型のゲームを
取り入れ、なおかつ隊員のそれぞれが現地に行ったときに即座に使えるものを用意し提供した。
結果、思った以上に反響は大きく、シニアボランティア隊員の方々からも本当に楽しかったと
言ってもらえた。素直にうれしいと思えた。同時に、大きな自信にもなった。

たかが懇親会かもしれないが、されど懇親会。
一つのイベントの立ち上げから終わりまでを全て自分が中心となって指揮をとり
まとめあげることにはそれなりの労力がいるが、終わったとき、”楽しかった”、
”ありがとう”と言ってもらえた時にはこの上ない充実感を味わうことができる。

今度はウエイトトレーニング講座でも開催してみようと思う。
もちろん、語学の勉強も頑張ります。

2011年7月10日日曜日

初休暇

研修は基本的に祝日関係なく月~土曜まで行われる。
休日は日曜だけ。
ということで、休日の今日は駒ヶ根の町にくり出してみた。
駒ヶ根と言えば、「ソースかつ丼」。
ただただ単純に...うまかったぁ。


明日からまた、がんばろ。

2011年7月9日土曜日

貿易ゲームで世界を知る

研修では、毎日語学だけではなく、各種講座も展開される。
今日行ったのは「貿易ゲーム」。
参加型のゲームである貿易ゲームを通して世界経済の動きを疑似体験し、
そこに存在する諸問題について考えるゲームである。
何をやるのか最初は全く見えなかったが、このゲームが終わったとき、
世界の縮図を知ることになった。
ここでこれ以上詳細な説明はしないが、自分が今後思い出せるように
キーワードを並べるとすると、「自由貿易と経済格差」、「お金」「生産設備」
「資源」「ブランドと品質」と言ったところである。

自分はたまたま豊かな日本に生まれ育ってきた。
マラウイの人たちはたまたま世界でも最貧国と言われるマラウイに生まれ育ってきた。
そのことを決して忘れてはいけないと感じた。

そして、マラウイの人々が真にほしいものはお金でもモノでもなく、
ボランティアという形の援助なのだと強く感じた。

今持っている、大海の一滴に徹することへの想いをいつまでも忘れずに
活動していきたい。

2011年7月7日木曜日

入所式

今日は入所式だった。
本研修に参加する上で必要な心構えの再確認が
できたと思っている。

やはり最重要視されているのは語学。
研修のほとんどの時間が語学に費やされる。
そして、ある一定のレベルに達しなかった場合は
参加辞退、もしくは次回の研修で再チャレンジになるそうだ。

派遣先の国によっては、英語以外に、スペイン語、フランス語、
シンハラ語、ベンガル語、ウズベク語を一から学ばなければならない隊員もいる。
せめて英語でよかったとつくづく感じる今日この頃である。
それと同時に頑張らなければとも思う。

さっき、夕飯の席で隣になったバングラディッシュに派遣される予定の
新卒の若者男性隊員は、ベンガル語を一から学んで現地での活動可能レベルに
まで引き上げなければならない状況に絶望的な表情を浮かべていた。
特にこれと言った資格を持ち合わせているわけではないため特別に資格の
必要ない職種を捜したところバングラディッシュに行き当たったようだ。
様々な事情があり応募はしたが、自分で希望した派遣国とは言え、要求されるレベルが
余りにも高かったことに絶望感を感じずにはいられなかったようであった。
同じ協力隊員でも、置かれている立場、思っていることはそれぞれなんだなと感じた。

今日は早速語学クラス編成テストが行われた。
(他はわからないが)語学に関しては優秀な人が割と多いようなので
一番下のクラスにだけはならなければいいなと思う。
明日、朝6時半にテストの結果が公表となり、クラスが決まり、
語学授業が開始となる。
まだ生活リズムがうまくつかめていないが、計画的にやるべきことを着実にやっていきたい。

援助の形には様々あるが、ボランティアはその中でも難しい部類に入る。
今日の講和でそう言っていた。なんとなくわかる気もするが、なんとなくわかったくらいじぁ
ダメなんだろうなと思う。マラウイに行ったときに、お前は何しにきたんだと聞かれたとき、
自分がボランティアという立場でそこに派遣されていることを、自分ができることとできない
ことの説明を加えて伝えられる必要があると思う。

なんにせよ、この活動はボランティアに対する個人の気持ちの強さが
その成果を大きく左右するらしい。後に返ってくるものが大きくなるよう、
自分の頑張りがどれだけ成果につながるかもわからないが、
大海の一滴に徹したいと考えている。

2011年7月6日水曜日

派遣前研修開始@駒ヶ根

いよいよ今日から派遣前研修が始まった。
駒ヶ根は多くの人が想像していた通りの山の中で、かなり涼しい。
空調設備が一切ないこの研修所でもなんとかやっていけるのも頷ける。
山の中ではあるけれど、徒歩3分のところにちゃーんとコンビニがある。
ありがたい。今日は早速洗濯用洗剤を買ってきました。

研修所の食事はバイキング形式になっていて、好きなだけとって食べて
いいことになっている。その裏には、「現地(発展途上国)に行けばどうせ
痩せるんだからたんまり食べて太ってください」という意図があるのであろう(私見)。
味は美味しいと感じた。まだ一食しか食べていないからわからないが、
健康を意識したバランスのとれた食事であるように思えた。
(ただ、果物が欲しかったが。。)

風呂は大浴場。15人弱が一度にからだを洗うことができるスペースがあり、
お湯の出もいい。風呂はちょっとぬるめだが、今の時期にはちょうどいい。

部屋は4.5畳一間といったところか。学生の時に住んでいた寮を彷彿させる部分もあるが
はるかにこっちの方がキレイだ。
引越荷物を一通り棚に並べ、学習環境が整ってきた。




明日もまた忙しいスケジュールになるようなので、頑張りたい。