2013年2月25日月曜日

マラウイ北部への旅

先週を以て1学期が終了。
2週間の長期休暇を迎えると共に
学校から生徒が完全にいなくなった

というわけで、

マラウイ北部旅行(第二弾)に行ってきます。
今回目指す地はカロンガ。
マラウイに在りながらタンザニアとの国境と近いこともあり
タンザニアの文化に触れることができるとか。。楽しみ。

2013年2月20日水曜日

散髪

マラウイに来る前、マラウイに渡った後の
心配事のひとつであった散髪。


散髪屋なんてないだろうと思っての心配事であったのだが、
実際には、マラウイに散髪屋さんはたくさんある。
私が住んでいるここドマシにも私の知る限り3つはある。

しかし、入ってみようという気はさらさらない。
理由は、(恐らくであるが)坊主しか選択肢がないからだ。
そしてその料金は50クワチャと聞いたことがある。
日本円にして約15円...
正直、もっと高くしてくれた方が安心するわい。


男なので最悪坊主もありでしょ~と考える人もいるだろう。
実は、陽が強い場所での坊主には危険が伴う。
私自身、過去に重症を負った経緯があるのだ。

話は大学1年の時まで遡る。

関東インカレ出場にあたり自己ベスト更新という
目標を掲げて試合に挑んだはいいものの、
結果達成できずに、先輩に坊主にさせられたことがある。

季節は夏。日差しが容赦なく私の頭を照りつけた。
そして案の定、頭皮を火傷した。
剛毛な私の髪は、普段陽の光を頭皮に通さないので
人一倍頭皮が弱いらしい。

その後、
頭皮に水膨れのようなものができるまではまだいい。
治りかけの時の痒いこと痒いこと。。
そして頭を掻くと、取れた頭皮が大量のフケとなって
ごっそり落ちてくる。肩にはフケがたくさんのる。
授業中などは特に気になってしょうがないので、
取れかかっている頭皮を取ろうと試みる。
だんだんと取り方がうまくなっていき、
頭皮がその形状を保ったまま
かなり広範囲の頭皮を一気に取れるようになる。
取れた頭皮にはきれいに毛穴が開いている。
それを見てなんとも言えない達成感を感じる。
しかし、それもほんの一瞬。
その後時間の経過と共に
そんな自分がだんだん惨めになってくる。。

そう、重症とは、火傷した頭皮のことではなく、
それがうまく取れたという些細なことに達成感を感じて
喜んでいた自分の器の小ささに気付いてしまった時に
負った私の心の傷が、ということだ。


こういう経緯があり、ここマラウイではほぼ確実に
坊主にさせられる散髪屋に入ることなく、友だちに
散髪をお願いしている。私も友だちの髪を切るのだが、
自分でいうのもなんだが、なかなか評判がいい。
『少し前までは』、と付け加えなければいけないのだが。

実は、ここ最近、立て続けに失敗している。
思い切りの良さを売りにして今までやってきたのだが、
それがここ最近裏目に出始めている。
思い切り切って後戻りができない状態になり、
普段ご愛顧頂いてる方々の期待をことごとく
裏切る形になっている。。

この先の対策を練らなければいけないようだ。
確実に成功する策を講じようと思えばそれもできなくはない。
しかし、自分の信念を曲げるのはいかがなものか。
悩むな。。

その前に、、、
被害者の方々、この度は誠に申し訳ありませんでした。


今回はネタにさせてもらいましたが、
これでも少しは反省しているんです。。


2013年2月19日火曜日

大事なこと一つ。

自分の生徒を最低でも一人、
マラウイチャンピオンにしてから帰国します。

2013年2月16日土曜日

今日のトレーニングの様子。

只今スナッチにチャレンジ中
日に日に上達していく生徒たちを見てると
なんだか嬉しくなってくる

2013年2月15日金曜日

活動の成果が出始めた…か?

今週も毎日生徒と一緒にトレーニング。
年末年始の長期休暇が明けて以降、
調子よくトレーニングが継続されている。
いい感じだ。

中には、長期休暇以降トレーニングにめっきり
顔を出さなくなった生徒もいるはいるのだが、
その反面、トレーニングを自分の生活の一部にして
毎日毎日私のオフィスにコーチをお願いしに来る
意欲的な生徒もいる。固定されたメンバーではあるが。
これは本当に嬉しいことだ。

今はこうしてJICAの携行機材申請により得た
ウエイトトレーニング機材を使って毎日トレーニング
しているわけだが、実は、申請以前は
JICAの携行機材申請に対して大きな抵抗があった。

私がここに来たのはモノを与えるためではないからだ。
私がここに来たのは技術移転をするため。

では何故、機材申請をするに至ったのか。

一言で言えば、私のコピーを作りたいと思ったからだ。
多少語弊もあるにせよ、簡単に言えばそうなる。
技術移転によりコピーを作る。


私たちJICAボランティアは、
私たちが去った後もそれが継続して残っていくもの
なのかをしっかり考えなければならない。
そして、私自身もそれを重要視している。
私にはどうやら後任がいない。私で最後なのだ。
4代に渡って続いてきた本大学体育のボランティアの締め。
私がいなくなったから何にもなくなりましたじゃ、
意味がない。そんなことしてたら、
永久にボランティアを送り続けなければならない。
だから自分のコピーを作る必要がある、と思った。
対象は生徒。

通常はその対象はカウンターパートや
同僚になるべきであろう。しかし、そこは事情が事情。。
本大学にいる体育教師は5人。
そのうち3人はだいたい60歳。
そして残り2人は40歳手前ではあるが、
2人とも大学院進学希望者である。
そのうち1人は先日既に南アの大学院に行ってしまった。
もう1人もいつどのタイミングで居なくなってもおかしくない。
こんな状態で、私が彼らに何かをしたところで
この大学にどれだけのものを残せるのだろうか...
簡単に失われるのではないか…??
こういった事情も背景にあってのことだ。


そして、私のコピーと言えば
筋力トレーニングマンの他は考えられない。
(生徒の需要も考えて今回は円盤投げは抜きで)

しかし、当初私はモヤモヤしていた。
しっかりとしたトレーニング理論に基づいた
筋力トレーニングをしたいという生徒の需要と、
私の能力が最大限発揮される筋力トレーニングの
供給可能性とが合致しているにも関わらず、
機材が満足にないがために効果的な取組みが
できずにいたからだ。

それでも!
やはり、あるモノでなんとかするのが協力隊だろう!
っていう頭もあったため、最初はあるモノでうまく
やっていこうと思っていたのだが、
何だか騙しだましやっているようで、
本当に生徒のためになっているのかと
疑問を持ちながらやっていた気がする。

騙しだましのベンチプレスをやっていたある日、
ある生徒が鉄パイプと石膏と何かでベンチプレスの
セットを作ってそれでトレーニングをしていると聞いた。
(過去の投稿参照)
これを聞いて何だか胸の辺りが熱くなった。
その生徒のトレーニングに対するモチベーションが
確かなのがわかったからだ。
彼のレベルまでいかないにしろ、
モチベーションが高いのは他の生徒も一緒。
トレーニングの内容さえ十分に理解できれば、
自身である程度機材を手作りすることも可能だと
いうことがわかった。これは、この申請機材の効果が、
一時的なものではなく、私の帰国後も継続するものに
なる可能性を示唆するものだ。
彼らになら十分期待できる。そう思った。
結局は、これを決め手にし、機材申請に至った。

今は、申請してホントによかったと思っている。
今日のトレーニングでも、そう思える場面があった。

今日は近くのセカンダリースクールの生徒が
トレーニングの見学に来た。実は昨日も来ていたのだが、
昨日は見学だけを許可した。どうしてもやりたいので
あれば今日も来るハズと思っていた矢先に、やはり来た。
そこで、私がウエイトトレーニングのチームリーダーに
抜擢したある生徒を彼らのコーチにして、トレーニングに
参加してもらった。

いつかこのブログで書いたことがあるハズ。
“社会的立場はこうも人間を変えるものなのか”と。

今日の彼のコーチっぷりを見て、
そう感じずにはいられなかった。
私がこれまで彼に伝えてきたことを
彼はしっかり順序立てして、
しっかりとポイントをついて説明していた。
嬉しくなって、にやけるのを我慢するのが大変だった。

ということで、

彼を私の完全コピーにして日本に帰ることにします。





2013年2月14日木曜日

2013年2月13日水曜日

書き留めておきたい言葉その1。

If you ignore beauty, you will soon find yourself without it....
But if you invest in beauty, it will remain with you
all the days of your life.

Frank Lloyd Wright


もうすぐマラウイを去ってしまうMr. Patrickからもらった言葉。
忘れないように、ここに書き留めておこう。

2013年2月12日火曜日

Strength and Conditioning Clinic

2013.2.8-9の2日間開催で、
St.Andrews high school@Blantyreにて
ウエイトトレーニングの講習会を行った。

対象はこの学校の生徒(クリケットの選手)20人程と
私が連れていった生徒2人が中心で、
昨年途中まで一緒に働いていたPeace corpの
Mr. Patrickがコーチをし、私がアシスタントを行った。
また、Mr. Patrickが普段コーチをしているマラウイの
ウエイトリフターらもアシスタントに加え、講習会が行われた。

トレーニングを行う際の基本的な知識を、座学を交えながら
実際に身体を動かしつつ学んだ。
その時の様子を一部紹介。


ウォーミングアップ中

うちの生徒にスプリント種目のスタートフォームを指導

ウエイトトレーニングを行う際の基本姿勢を指導中

スナッチの指導中。
スナッチは高等技術を要する種目。
覚えるのにも相当時間がかかる。
この日はベントオーバーの姿勢だけでお腹いっぱい。

こんなに小さい子も参加。しかし侮るなかれ。
この子、既にスナッチが様になりつつある。
お父さんがウエイトリフターだとか。
末恐ろしい。。
講習会後みんなで集合写真

コーチ陣で撮影

Mr. Patrickはこの4月でアメリカで帰ることが決まっている。
その前にもう一度一緒に何かできれば嬉しい。

2013年2月8日金曜日

蚊大量発生。

ここマラウイでは雨季も中盤。
最近は雨だけでなく強風も吹き荒れ、
家周辺のメイズ(トウモロコシ)畑は
否応なしに倒されている。
先日うちの警備員がそれを見て
頭を抱えていた。そりゃショックだろうよ。

そして、最近私を心底悩ませているのが、蚊。
活動を終えて家に帰ってきてから寝るまでの間、
毎日最低10匹は殺している。

ここマラウイでは、
蚊に刺される=マラリアになる可能性がある
ということで、私は蚊を非常に警戒している。

隊員は健康管理員からマラリアの予防薬の服用を
原則義務付けられており、それを服用していれば
大丈夫とは聞いてはいるものの...
それでも刺されるのは嫌なものだ。

蚊取り線香(マラウイにもちゃんとある)を焚いたり、
虫よけスプレーを身体にふったりしてどうにか
身を守ろうとしてはいるものの、
それでも刺される時は刺される。

夜は、寝るとき蚊帳に入るまでは油断できない。
こいつらは一体どこから家の中に入ってきてるんだ?
去年はこんなに多くなかったのに。。
蚊が気になってゆっくり本も読めやしない。
そう思って蚊帳の中で本を読み始めると
私の意識はあっという間に夢の中に転送される。
ベッドの上はそういう意味では危険だ。
大事な夜の自分の時間を根こそぎ失う。

マラリアを恐れる心配の無い日本は幸せな国だ。


2013年2月7日木曜日

卒業式と講習会

明後日、本校の卒業証書授与式が催される。
なぜ1学期が終わったばかりのこの時期に?
と思っていたのだが、昨年の2学期が終わった3年生は、
2学期が終わってから今までの期間に全国各地の
セカンダリースクールで教育実習を行っていたようだ。
ずーっとではないみたいではあるが。
それも終わっていよいよ卒業、ということらしい。

しかし、私は式にでることができない…

理由は、Strength and Conditioning Clinicという
ウエイトトレーニングの講習会をブランタイヤで開催
するためで、その主催者側の人間になっているため
どうしてもその講習会にでなくてはならないのだ。
しかも、その日程も私の都合で決めたもの。
日にちがかぶって出られないなんて今更言えない。

日程が重複したのは、本校の卒業証書授与式の日程が
1週間延期になったためであるが、事前に知らせてくれれば
講習会だって日程の再調整をすることくらいできた。
何故これほどの大事を大学側から私に事前に連絡して
くれなかったのだろうか。いつもは各教員用のポストが
大学に備えられていて、そこを毎日確認さえしていれば
会議やイベント等の我々教員にとって必要な情報は
入手できることになっている。本校は教員数が多く、
各教員のオフィスもデパートメント単位でキャンパス内に
点在しているため、そこのところの連絡体系は(最低限は)
できているハズであった。
今回がたまたま機能しなかっただけのか…?

体育の同僚にも前々から講習会の話をしていたにも関わらず、
今週になるまで誰一人として情報提供してくれなかった。
情報はどこからか入手したらしく持っていたようではあるが。。
単に気付かなかったのか??

今回は愚痴が多い。。

というのも、これには二つ大きな訳がある。

その一つは、今回大臣と言われる方がこの式に参加し、
そのついでに先日私がJICA携行機材の申請をすることで
得たウエイトトレーニングの機材を見たいと言っているからだ。
現在、得た機材を休日以外はほとんど毎日使って
生徒とトレーニングをしている。そのため、
できることなら、私が実際それらの機材の紹介と
運用状況を直接大臣に説明し、普段の生徒の活動を
少しでも知ってもらうことで、ここから巣立つ体育の人間が、
微力ながらも現状の教育現場を良い方向へと導く力に
なることを大臣自身に感じてもらいたかった。
マラウイへの将来に対する期待感として。
現場を普段見ることが少ない人間は、
それは立場上しょうがない部分も大いにあると私は思うのだが、
期待感が無ければ改善の基になるエネルギーを
生み出すことが難しいように思う。
そのエネルギーを生み出す一つの刺激になればいいな
と思っていた。当日私がいないにしても、たまに一緒に
トレーニングをする体育の同僚が私の代役を担ってくれそう
なので、彼を信頼して託すことにしよう。
丸投げだ。それしかない。。

二つ目は、より重要な理由である。
昨年私が教えていた生徒が卒業証書授与式の主役だからだ。
教え子の卒業式に出たいのは当たり前。
だからその分、出られない事実は私を酷く悲しくさせる。
次はないわけだし。。

教員になったら、とにかく生徒のために頑張り続けてほしい。
そんなメッセージを直接送りたい。

だからこそ!今回ばかりは愚痴も多くなる。
普段あまり何に対しても何とも思わない人間なのだが。。

とにかく明日、
講習会に旅立ちマス。


2013年2月6日水曜日

タッチラグビー

先週末、

マラウイで活動しているとあるNGOのメンバーの方から
タッチラグビーのゲーム参加のお誘いがあって、
約6時間かけて首都リロングウェに行ってきた。

タッチラグビーとは、ラグビーのタックルの代わりに
両手でタッチするルールにすることで、ルールを簡易的
かつ安全にし、老若男女にラグビーを広めようとしたもの、
と私は解釈している。(そんなに間違っていないハズ。)

たかだか2時間を予定されているアクティビティのためだけに
6時間かけて首都にあがるのもどうかとは思いつつも、
体育隊員として参加しないわけにはいかないという
気持ちもあり、結局行くことにして行ってきた。

結果...
行ってとてもよかったと思っている。
タッチラグビーのルールを学び体験できたことはもちろん、
それ以上に、ウォーミングアップからゲームまでの一連の
プログラムの組み方がとても参考になった。

もっと具体的にはというと...
ウォーミングアップからラグビーの要素を含んだ
ゲームを取入れ、そこから5段階程に分けて徐々に求められる
スキルレベルを上げていき、気が付いたらゲームになってました、
というような流れができている、事前によく考えられたものであった。

この難しさは、実際にプログラムを進める側でなければなかなか
わからないものだと思う。私は今でこそ体育の教師をやっているため
そのプログラムの順序性や時間などの負荷設定をどうしているか等が
どうしても気になり観察するわけだが、そうでない立場では
気にすることもないんだろうなとも思う。
自分の立ち位置が変わるとその視点も変わってくると言った、
ありふれた事のようでとても大事なことを再認識することができた。

今後もこういった機会があったら、
積極的に参加しようと思った一件であった。


2013年2月1日金曜日

読書

ここマラウイに来てから、本を読むことが多くなった。
その多くは小説なのだが、日本にいる時はほとんど
読むことがなかった反動か、少しハマってる感がある。
ここに来てから読んだ本を羅列してみると...


「13階段」・・・高橋和明
「白夜行」・・・東野圭吾
「幻夜」・・・東野圭吾
「分身」・・・東野圭吾
「宿命」・・・東野圭吾
「変身」・・・東野圭吾
「秘密」・・・東野圭吾
「探偵ガリレオ」・・・東野圭吾
「パラドックス13」・・・東野圭吾
「アフターダーク」・・・村上春樹
「国家の品格」・・・藤原正彦
「公立が10倍アップする新・知的生産術」・・・勝間和代
「五体不満足」・・・乙武洋匡
「もしドラ」・・・岩崎夏海


もっと読んでると思うが、何を読んだか思い出せない。。
東野圭吾にどっぷりハマったように見えるが、
実際そこまででもない。読みやすいからついつい
さらーと読んでしまうというのが正直なところ。
そこまで惹きつけて離さない何かがあるから
すごいんだろうけど。

当たり前ではあるが、
ここマラウイには娯楽がほとんどない。
家にはテレビも置いていない。
インターネットは接続できるが遅くてイライラする。
こんな娯楽の少ない環境で、数少ない楽しみが
読書だったりする。だから気が付いたらこんなに
読んでた、という状況になるのもなんだか頷ける。

おそらく今後もたくさん本を読むことになるだろうと思う。
特に今は1学期の試験が終わった直後で、多くの生徒は
つい昨日、各ホームビレッジに帰省したばかりだ。
そして1ヶ月程帰ってこない。

来週からは他のプログラムの生徒(現職教員)がうちの
大学に試験のためにくることになっているが、
試験期間なので優先されるべきはどうしても試験勉強に
なってしまう。そして、3週間後にはまたそれぞれの
配属先に戻り通常の教師としての勤務が再開する。
こういった状況で、この3週間を生徒と腰を据えて一緒に
トレーニング、ということが難しいことはこれまでの経験上
承知済みだ。


...読むしかないか。