2013年3月25日月曜日

第4号報告書要約公開

今月いっぱいが締切の第4号報告書。
先ほど提出した。
毎回思うのだが、報告書は普段の活動を節目節目で
振り返るのにとてもいい役割を果たしている。
今回も、計画表の中で、諦めかけて放っておいた事項に
ついてじっくり考えるきっかけになった。この件については、
この先どうできるかはわからないのだが、私の活動も
残り僅か半年しかないわけだし、着地点を見据えつつも
悔いの残らないようにやっていけたらと思っている。


【第4号報告書要約】
 配属先からの要請である授業と定期テストの実施をFace to Face Programmeの学生とDistance Programmeの学生(現職教員)を対象に実施している。
 携行機材の申請で得たウエイトトレーニング機材は、休日以外ほぼ毎日使用している状況である。特に頻繁に使用しているのは陸上競技部であり、4月と6月に開催予定の大規模な大会に焦点を定め、日々トレーニングを行っている。生徒がトレーニングの成果を発揮できる場面(試合)を設けたことがトレーニングに対する強い動機付けとなり、継続的にトレーニングができている。これが体育を専攻している生徒にとって通常のあるべき姿である、という認識が備わってきているようでもある。また、目標の明確化を図った事で、生徒側からより具体的で有効なトレーニング内容を求める声も上がっている。今後はさらに、最終目標の達成に向けた取組み方の指導に注力していく。具体的には、最終目標達成に向けた段階的な目標の設定手法を教え、実践させていく予定である。また、このような目標設定から目標達成までの一連のプロセスを経験することは、スポーツ以外の取組みにも応用が利く実践力を養う上で非常に貴重な体験になる。残りの任期は、主にこの取組みに注力していく予定である。
 好結果につながっていない事例には、P.E.departmentの教員の継続的改善体質の確立と教員間の結束力を図ることを意図した週一での会議の開催が挙げられる。当該教員に対して提案・了承済ではあるものの、各教員それぞれに事情があり、現状場を設定する事自体が難しい状態である。今後どう連携を図っていくか再検討する必要がある。
 計画に入れていたラジオ体操普及の件は、音源が必要になる等の理由から普及対象としては不適切であると判断し、計画から除外する。
 広告活動に関して、今年に入ってから、母校からの協力要請2件とJICAのプロジェクト1件の計3件の活動を行った。


2013年3月24日日曜日

送別。

昨年約1年間一緒に活動したPeace Corp(アメリカボランティア)の
Mr. Patrickがマラウイでの任期を終え、来週アメリカに帰る。
一昨日金曜が彼のドマシ訪問最後の日であった。

思い返せば...

彼がナショナルコーチをやっているウエイトリフティングの大会に
招待してもらったり、ストレングストレーニングのクリニックを一緒に
主催したり、私の円盤投げのコーチをしてくれたり、パーティーで
一緒に踊ったり…、本当にとてもよくしてもらった。
いい思い出ばかりだ。同じ配属先であったこと、本当に感謝したい。

彼はいつか必ず日本を訪れると言っていた。
その時は案内してくれと。

そして、

お前もアメリカに来るんだぞ、と。
行きたい気持ちはあるのだが...
私がアメリカに行ける日は果たしてくるのだろうか…



Mr. Patrickと普段授業をする教室で一枚

Mr. Patrickとオフィスで一枚

Year 2 の体育専攻の生徒と集合写真

便乗して私も一枚w

Mr. Patrick、心からありがとう。


2013年3月22日金曜日

振り返りと軌道修正に使うもの

1年半前、マラウイ到着直後に受けた
ブリーフィングで当時の次長から頂いた紙がある。
その紙を、私は部屋の壁に貼って、たまに見るようにしている。
自分のここでの活動を振り返り、軌道修正するためだ。

このブログは元来、会社の方々や家族・親戚に見てもらうためにと
開設したものだが、隊員もわりと見てくれているようなので
この紙の内容をここで紹介したいと思う。
参考になれば嬉しい。


「マラウイでアクティブに活動し、人造り・国造りに貢献するためのポイント」

1.何しにきたか?自分の役割を認識すること
→体験旅行ではない。キャリアアップのためでもない。モラトリアムのためでもない。
→問題を抱えている人々・組織・社会に対して、共感する者として助け合うこと。

2.マラウイの人々・社会・制度等を知ること
現状を知らなくて何が出来るのか?マラウイの生活・社会・文化・歴史・気候・自然・人の性格について知ること。知らなければ何も始まらない。活動・行動のきっかけ作りには知識・情報が必要。知るためには継続的な「意欲・やる気・積極性」が必要。

3.何事もコミュニケーションから始まる
活動対象者にコミュニケーション無しに何かすることが出来るのか?相手の動きを待っていてはダメ。自分から一歩踏み出せ!言葉(英語・チェワ語等)の習得は諦めないことが大事。ただし、喋る言葉による伝達量は全コミュニケーションのわずか10%のみ。

4.考えること、分析すること、相談すること、真似ること
改善することが責務。どうしたらいいのか?いかにアクションを取ればいいのか?
→実情を見て・分析し、問題を把握する。問題が把握できれば、大きな前進。
→目の前の問題を列挙し、同僚と一緒に解決策を練り、計画を立てる。
→どうすればいいか分からなければ第三者に相談を。自らの知恵・経験は僅か。

5.行動しなければ始まらない
考えてばかりいてはダメ。良い事なら計画を立て、周りを説得し、アクションを。ただし、そのやり方について上司・同僚と十分話合い理解・了承を得ておく。

6.初めはトライアンドエラー、そして徐々に計画的に
手当たり次第も時には必要だが、最後まで手当たり次第だとどうなる?最初の6ヶ月に試行しつつ協力の方向性を検討。次の6ヶ月に試行結果を反省し軌道修正し、協力の方向を絞り込む。残りの1年で本格的協力・展開。2年間は余りにも早し!

7.継続しなくて何ができるか?諦めない
1回きりで何が出来る?すべての物事の結果は「行為」の連続で出来あがる。諦めないことが肝心。ただし、何度かがんばってダメだったら、その方法や課題に問題がありそうだ。自分で抱え込まず同僚、同期、先輩隊員、事務所に相談しよう。

8.柔軟性と寛容さを持って
マラウイの現状に対して、目の前のマラウイ人が全て責任を負っているわけではない。これまでの歴史の結果、目の前の社会・国が出来上がっている。自分が簡単に変われないように相手も簡単には変われない。柔軟性と寛容さを学ぼう。

9.仕事と生活のメリハリ
うちとそとのメリハリ。うち(家・生活)では気張らずリラックスを。趣味、楽しみを。

10.何よりも健康と安全が第一(異国アフリカで自信過剰は禁物)
①衛生(防蚊、手洗い)。②栄養(タンパク質、ビタミン)。③睡眠・休息。④交通事故に遭わない。


この用紙の一番下に殴り書きで当時の自分がこう書いていた。

「人生協力隊で変わる」と。

確かに、ここに来てからいろんなものの見方が変わったような気がする。
日本に帰ったらより顕著になるんだろうとも思う。
ものの見方が変わり、思考が変わったら、、、

そりゃあ確かに、

人生だって変わるだろうね。


2013年3月19日火曜日

母校OB会報投稿記事

以前、本ブログで少し触れた、海外で生活をしている
母校(高校)OBを対象にした原稿執筆依頼について、
OB会報がネット上でアップされたのでこちらでも
公開することにします。下記が全文です。



「自分の可能性を信じて突き進め」

私は現在、青年海外協力隊員としてアフリカ南部に位置するマラウイ共和国のドマシ教員養成大学で体育教員をしています。将来体育教師になる人たちや、現職で教師をしている人たちに対して体育を教え、マラウイにおける学校体育の重要性についての認識を高めることが私の役割となっています。その要請に応えるべく、通常授業の他、朝5時からの朝練習と授業後の部活動を起ち上げ、スポーツそのものを「楽しむ」をキーワードに、生徒と一緒に様々なスポーツを行っています。
ところでみなさんには思い描く将来がありますか?「夢」というような大きなものでなくてもいいです。ただし、具体的なもの。私は、高校入学当初持っていませんでした。自分の将来が全く思い描けず、自分の将来をしっかり見据えてそれに向かって努力している友だちが、随分と大人に見えたものです。しかし、こんな私でも熱中するものがありました。陸上競技です。当初は砲丸投げを専門にしていました。しかし、その競技レベルと言えば県大会入賞がやっとのレベル。陸上競技で将来を思い描くのは当時の私にとってとても難しいものでした。しかしある日、陸上の監督がこんな言葉をくれたのです。「お前は日本一になるかもしれない。可能性は大変高い。だが、あくまでも可能性。なって初めて笑える。」この言葉をもらった当時の自分は、随分と困惑したものです。身体も特別大きくない、県大会入賞がやっとのレベルの自分に、何を根拠にそんなことが言えるのかと。肝心の当の本人が自分の可能性を信じられていなかったのです。しかし、こんな自分をそういう目で見てくれる人がいるという事実が、勝手に自分の可能性を制限していた自分がいることを気付かせてくれ、結局はこの言葉がきっかけで次第に日本一を目標に掲げるようになっていきました。そうして、高校二年生のインターハイで7位入賞、高校三年生のインターハイで3位入賞し、もっと自分の競技者としての可能性にチャレンジしたいという気持ちから筑波大学への進学を決めました。大学進学後は高校時代に負った腰椎椎間板ヘルニアの怪我のこともあり、砲丸投げからより腰に負担の少ない円盤投げに専門種目を切り換え、競技の中に生活を置いて円盤投げに没頭しました。大学卒業後は高校時代からの目標であった日本一(日本インカレ優勝)を果たすために同大学大学院修士課程に進学し、更なる研究とトレーニングを積んだ結果、幸いにも日本一になることができました。しかし今思うと、日本一を達成したこと以上に、目標を達成する過程で得たものの方がとても多かったように思います。そして得たものが多かったのは、やはりそれが全力で取組んだものだからこそなのだと感じています。その後、社会人経験を経て、今マラウイで体育教師をしているわけですが、これはこれまで陸上を通じてお世話になった方々に対しての感謝の気持ちを何等かの形で社会還元したいと思い、私なりの考えで形にしたものです。私の人生にこれほどまでに大きな影響を与えたスポーツの良さを、スポーツ参加の機会が多く与えられない発展途上国においても伝えたいという気持ちが礎になっています。そして今に至るのですが、現実はと言えば、厳しく高い壁が目の前に立ちはだかっている状況です。ここマラウイは、アフリカでも最貧国の一つと数えられるほどの貧しい国。初等教育が無償化になって15年以上が経った今でも、畑仕事の手伝いをしなければならない等の理由で学校に来ることができない子どもたちが大勢います。シラバス上では行われることになっている体育の授業も、ほとんどの初中等教育学校では行われていません。マラウイの教育科学省レベルにおいて体育の重要性は次第に理解され始められているものの、まだまだ現場には反映されていません。私一人が体育の重要性を説いたところで大きな変化は期待できない状態にあります。しかし、目の前の生徒を改善する方向に変えられないかと言ったらそれは別です。これまでの自分の固定観念を捨てて、自分も一緒に変わろうとする勇気さえあれば変えられる手応えを、活動が始まって1年と3ヶ月経った今、ようやく掴み始めています。彼らにとっては教育者としての一つのモデルになる私の活動。だからこそ、いつも全力で取り組む必要があり、それが将来教壇に立つ彼らにとって必ず役立つものになると信じています。私の活動はまだまだこれからが勝負どころです。私のここでの活動も残すところ9ヶ月となりましたが、最後まで全力で突き進むつもりでいます。
花高のみなさんには、自分の可能性を信じて大きな将来を思い描き、自分にうんと言えるところまで全力でとことん突き進んでもらいたいと思っています。可能性は無限ですが、それを活かすも殺すも自分次第です。みなさんの今後の可能性に期待しています。

平成23年度2次隊 マラウイ共和国 体育 秋本啓太

http://www.ink.or.jp/~hanakoudousou/PDF/hana-kai201303.pdf

カロンガフェスティバル(2013.3.1-2)の記録

学期間休み中カロンガに行った際に参加させてもらった
日本文化紹介のイベントの様子を一部紹介。
しかし暑かったぁ。。

ソーラン節の披露

空手の指導

大縄跳びで子どもたちと遊ぶ

開脚前転の指導

子どもにまわしをしめてあげた

2013年3月12日火曜日

今日から2学期。

約2週間の北部旅行に行ってきた。
移動面だけでいうと、前回(1年前)とは
対照的で楽ちんな旅だった。運がよかったんだろう。
体調面でいうと、、、過酷な旅だったと言わなければならない。
カロンガの暑さにモロにやられてしまったので。
今はもう完全復活。…何はともあれ、よかった。。

兎にも角にも、これでマラウイで行っておくべき
主要な場所にはほぼ全域に足を踏み入れたことになる。
残すところは、ルンピ、リビングストニア、
ドーワ、センガベイくらいか。
帰国直前にでも時間をとって行けたらと思っている。


さてさて、2週間の学期間休みも終わり
いよいよ今日から2学期が始まる。
今学期は9コマ/週を持つことになるわけだが、
教える内容は全て陸上競技。
そして、6月に開催される予定のマラウイ陸上競技選手権で
うちの生徒に優勝してもらうために陸上競技部の活動を
本格的に始めようと思っていることもあり、
2年間の締めくくりになる今学期は、自分の専門である
陸上競技一色に染まりそうな予感。

染まらせていいものかどうかはもう少し考えるとして、
最後の学期、気合いを入れなおして生徒と共に活動し、
成長していけたらと思っている。