2013年3月22日金曜日

振り返りと軌道修正に使うもの

1年半前、マラウイ到着直後に受けた
ブリーフィングで当時の次長から頂いた紙がある。
その紙を、私は部屋の壁に貼って、たまに見るようにしている。
自分のここでの活動を振り返り、軌道修正するためだ。

このブログは元来、会社の方々や家族・親戚に見てもらうためにと
開設したものだが、隊員もわりと見てくれているようなので
この紙の内容をここで紹介したいと思う。
参考になれば嬉しい。


「マラウイでアクティブに活動し、人造り・国造りに貢献するためのポイント」

1.何しにきたか?自分の役割を認識すること
→体験旅行ではない。キャリアアップのためでもない。モラトリアムのためでもない。
→問題を抱えている人々・組織・社会に対して、共感する者として助け合うこと。

2.マラウイの人々・社会・制度等を知ること
現状を知らなくて何が出来るのか?マラウイの生活・社会・文化・歴史・気候・自然・人の性格について知ること。知らなければ何も始まらない。活動・行動のきっかけ作りには知識・情報が必要。知るためには継続的な「意欲・やる気・積極性」が必要。

3.何事もコミュニケーションから始まる
活動対象者にコミュニケーション無しに何かすることが出来るのか?相手の動きを待っていてはダメ。自分から一歩踏み出せ!言葉(英語・チェワ語等)の習得は諦めないことが大事。ただし、喋る言葉による伝達量は全コミュニケーションのわずか10%のみ。

4.考えること、分析すること、相談すること、真似ること
改善することが責務。どうしたらいいのか?いかにアクションを取ればいいのか?
→実情を見て・分析し、問題を把握する。問題が把握できれば、大きな前進。
→目の前の問題を列挙し、同僚と一緒に解決策を練り、計画を立てる。
→どうすればいいか分からなければ第三者に相談を。自らの知恵・経験は僅か。

5.行動しなければ始まらない
考えてばかりいてはダメ。良い事なら計画を立て、周りを説得し、アクションを。ただし、そのやり方について上司・同僚と十分話合い理解・了承を得ておく。

6.初めはトライアンドエラー、そして徐々に計画的に
手当たり次第も時には必要だが、最後まで手当たり次第だとどうなる?最初の6ヶ月に試行しつつ協力の方向性を検討。次の6ヶ月に試行結果を反省し軌道修正し、協力の方向を絞り込む。残りの1年で本格的協力・展開。2年間は余りにも早し!

7.継続しなくて何ができるか?諦めない
1回きりで何が出来る?すべての物事の結果は「行為」の連続で出来あがる。諦めないことが肝心。ただし、何度かがんばってダメだったら、その方法や課題に問題がありそうだ。自分で抱え込まず同僚、同期、先輩隊員、事務所に相談しよう。

8.柔軟性と寛容さを持って
マラウイの現状に対して、目の前のマラウイ人が全て責任を負っているわけではない。これまでの歴史の結果、目の前の社会・国が出来上がっている。自分が簡単に変われないように相手も簡単には変われない。柔軟性と寛容さを学ぼう。

9.仕事と生活のメリハリ
うちとそとのメリハリ。うち(家・生活)では気張らずリラックスを。趣味、楽しみを。

10.何よりも健康と安全が第一(異国アフリカで自信過剰は禁物)
①衛生(防蚊、手洗い)。②栄養(タンパク質、ビタミン)。③睡眠・休息。④交通事故に遭わない。


この用紙の一番下に殴り書きで当時の自分がこう書いていた。

「人生協力隊で変わる」と。

確かに、ここに来てからいろんなものの見方が変わったような気がする。
日本に帰ったらより顕著になるんだろうとも思う。
ものの見方が変わり、思考が変わったら、、、

そりゃあ確かに、

人生だって変わるだろうね。


2 件のコメント:

  1. マラウイだけでなくヨルダンでも当てはまることばかり。
    任期も残り半年、最後までアクションを止めずにやり抜きたいと思えました。健康に気をつけてお互いいい笑顔で再会できる日を楽しみにしています。

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    1. 恐らくは全世界の隊員に当てはまることなんだろうと思って投稿したんだけど、そう言ってもらえると投稿してよかったって思えるよ。残り半年、悔いを残さないよう最後まで走り続けよう!

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