2013年9月3日火曜日

最終報告書要約

 要請は、体育の授業を通じて学校教育における体育の重要性についての認識を高めていくことであった。私の担当した授業は全てが実技であり、授業で取り扱ったスポーツの中には生徒が経験したことのないスポーツが数多くあった。元来スポーツスキルの獲得には長い時間を要する。そのため、限られた授業時間の中で多くの運動時間を確保するための工夫をした。また、授業時間以外にも生徒がスキル獲得の機会を確保するため、朝練習や部活動を起ち上げ、さらなる自主的主体的な取組みへの発展のために大会への参加を促し、私の指導した2名がマラウイ陸上競技選手権で入賞した。現在も日々のトレーニングは継続中。最もトレーニングに熱心なある生徒をリーダーに任命し、これまで1年以上をかけてトレーニング指導してきた。私の帰国後も彼が周囲を巻き込んでトレーニングを継続していく予定である。
 私の赴任後に起ち上げを行った朝練習と部活動は、毎学期その内容を少しずつ変えつつも2年間の継続した取組みとなった。特に、現地業務費申請により購入し運用しているウエイトトレーニングの機材は、リーダーを中心に生徒が集まり、学期間中ほぼ毎日継続利用されている。私の帰国後も本活動が継続されることが想定される。
 配属先への継続的な支援の必要性に関しては、生徒を対象にした技術支援を第一に考えるならあった方がいいが、配属先の組織的な改善を考える場合であれば、JVは必要ではなく、むしろSVによる支援が必要と考える。
 要請の妥当性については、マンパワーとして生徒を対象に授業を行うのみであれば妥当と言えるが、Department内の教員個々人の能力改善や組織としての連結強化を図ろうとする場合においては、妥当ではない。
 ここマラウイで特に強く感じたことは、教育の必要性とその影響力の大きさ。
 帰国後に関して、現職参加という立場から、復職後何らかの形で社内へ情報発信することを考えている。

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