2012年10月20日土曜日

逞しくなって新年度を迎えたある生徒

今週から新年度1学期が始まったわけだが、生徒が授業に来ない。
生徒が来ないだけでなく、学内に教師の姿もほとんど見えない。
うちのCPはそこのところの感覚はしっかりしているようで、
この状況を見て、「大学のカレンダー上は新学期が始まってるのに
なぜ教師も生徒も来ないんだ!」と漏らしていた。
まともなカウンターパートであって良かったと思った。
私の活動がやりやすいのはひとつ、
彼のお陰と言える部分がある。

そんなこんなでOFFICEにて授業準備をしていたところ、
新2年生になったある生徒がやってきた。
前の学期で陸上の授業を持った時のクラスの生徒で、
彼は人一倍の負けず嫌いなのだが、その反面
敵わないとわかると諦めの早いところもある生徒であった。

前学期のある日、個人的にウエイトトレーニングを
教えてほしいと私のところにやってきた。
そこで、十分なトレーニング機材がないところ、
あるものをなんとか組み合わせてベンチプレスを教えた。
最初はもちろんフォームも滅茶苦茶で危なっかしかったが、
(作った機材が不安定で危なっかしいのもあるのだが…)
何度か日を重ねるうちにそれなりのフォームになった。
その生徒がOFFICEにやってきて、また個人的に
ウエイトトレーニングを教えてほしいと言ってきたのだ。

そして今回もベンチプレスをやってみたのだが、
一言で言うと、スゴくなっていた。驚いた。

技術的に上達している他、拳上重量も上がっていた。
そこでよくよく彼の身体を見てみると、
大胸筋だけやけに発達していた...ように見えた。
多分筋肥大していたんだと思う。

この長期休暇の間に一体何をしたのか彼に聞いてみると、
ベンチプレスのシャフトをそこら辺の鉄パイプと石膏を接着して作り、
ベンチプレス台も自作してトレーニングをしたとのことであった。

うちの生徒は筋力トレーニングに対する関心が高い。
もしかしたらうちの生徒だけに限らないのかもしれない。
マラウィアンの男性は強くなりたいという願望を誰しもが
持っているように思う。

彼もそれなりにはやると思っていたが、それでも
あの彼がそこまで本気でやるとは思っていなかった。
同時に、負けず嫌いで諦めが早いと完全に決めつけていた
自分が情けなくなった。しかしそれ以上に、いい意味で
期待を裏切られた分嬉しかった。

今回の件で、トレーニング種目さえ教えれば、
何だって自分らで頭を捻って自作して
教育現場に反映してもらえるという手応えを掴んだ。
しかし、これだけでは手放しでは喜べない。
ウエイトトレーニングを教育現場に取り入れるということは
どうしても危険が隣合わせることも認識しておかなければならない。
どう安全に行うかを第一に考えて教えていく必要がある。
いづれは安全なトレーニング機材の作成方法についても
教える必要があると思っている。また、その他にも、
トレーニング前後に必ずやる必要のある清掃は
徹底的に定着させたい。
耳にタコができる程言ってきたウォーミングアップと
クーリングダウンは定着しつつあるも、これを機に
さらに徹底的に定着させたい。

逃がさないぞ。。w

早くも新年度やるべきことが定まってきて
なんだかテンションが上がっている中、
早速明朝6時から生徒とウエイトトレーニング。
しかし、何故に何時からトレーニングしたいかと聞くと
毎回早朝を設定してくるのだろう。

朝弱い自分としては大変ツライのですが。。


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