2013年2月20日水曜日

散髪

マラウイに来る前、マラウイに渡った後の
心配事のひとつであった散髪。


散髪屋なんてないだろうと思っての心配事であったのだが、
実際には、マラウイに散髪屋さんはたくさんある。
私が住んでいるここドマシにも私の知る限り3つはある。

しかし、入ってみようという気はさらさらない。
理由は、(恐らくであるが)坊主しか選択肢がないからだ。
そしてその料金は50クワチャと聞いたことがある。
日本円にして約15円...
正直、もっと高くしてくれた方が安心するわい。


男なので最悪坊主もありでしょ~と考える人もいるだろう。
実は、陽が強い場所での坊主には危険が伴う。
私自身、過去に重症を負った経緯があるのだ。

話は大学1年の時まで遡る。

関東インカレ出場にあたり自己ベスト更新という
目標を掲げて試合に挑んだはいいものの、
結果達成できずに、先輩に坊主にさせられたことがある。

季節は夏。日差しが容赦なく私の頭を照りつけた。
そして案の定、頭皮を火傷した。
剛毛な私の髪は、普段陽の光を頭皮に通さないので
人一倍頭皮が弱いらしい。

その後、
頭皮に水膨れのようなものができるまではまだいい。
治りかけの時の痒いこと痒いこと。。
そして頭を掻くと、取れた頭皮が大量のフケとなって
ごっそり落ちてくる。肩にはフケがたくさんのる。
授業中などは特に気になってしょうがないので、
取れかかっている頭皮を取ろうと試みる。
だんだんと取り方がうまくなっていき、
頭皮がその形状を保ったまま
かなり広範囲の頭皮を一気に取れるようになる。
取れた頭皮にはきれいに毛穴が開いている。
それを見てなんとも言えない達成感を感じる。
しかし、それもほんの一瞬。
その後時間の経過と共に
そんな自分がだんだん惨めになってくる。。

そう、重症とは、火傷した頭皮のことではなく、
それがうまく取れたという些細なことに達成感を感じて
喜んでいた自分の器の小ささに気付いてしまった時に
負った私の心の傷が、ということだ。


こういう経緯があり、ここマラウイではほぼ確実に
坊主にさせられる散髪屋に入ることなく、友だちに
散髪をお願いしている。私も友だちの髪を切るのだが、
自分でいうのもなんだが、なかなか評判がいい。
『少し前までは』、と付け加えなければいけないのだが。

実は、ここ最近、立て続けに失敗している。
思い切りの良さを売りにして今までやってきたのだが、
それがここ最近裏目に出始めている。
思い切り切って後戻りができない状態になり、
普段ご愛顧頂いてる方々の期待をことごとく
裏切る形になっている。。

この先の対策を練らなければいけないようだ。
確実に成功する策を講じようと思えばそれもできなくはない。
しかし、自分の信念を曲げるのはいかがなものか。
悩むな。。

その前に、、、
被害者の方々、この度は誠に申し訳ありませんでした。


今回はネタにさせてもらいましたが、
これでも少しは反省しているんです。。


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