2011年7月28日木曜日

所外活動その1

今日は一日中所外活動の日であった。
所外活動とは、一日中老人ホームや農家に行って普段とは異なる環境下で
どのようにふるまい人々の役に立つかを実践する場である。

私は農家を選択したが、農家はたくさんあり、その中のどこに派遣されるかは
JICA側が決める。結果、椎茸とじゃが芋を作っている農家にお世話してもらうことになった。

朝バスで行き、到着し、あいさつを済ませ作業に移った。作業はとにかく単純。
ただひたすら椎茸置き場となっている鉄パイプをカネダワシで洗う。たったこれだけの
作業なのだが、鉄パイプの量がすごい。結局一日それだけに費やすこととなった。

作業の合間に何度か休憩時間があり、そこで農家の方とお話しする機会があった。
農家の現状のありのままの姿を知ることができたと思っている。
私はそこに光り輝くものを見出すことができなかった。絶望しかなかった。
想像してほしい。想像すればなんとなくわかることだから。
世の中の表と裏を日頃から認識している人ならなんとなくわかることだから。
このような農家は世の中に星の数ほどいるのだろうと思った。
そして、どうすることもできない現状をただただ生きていくしか道がない人が
数多くいることを再認識することとなった。

しかし、自分の中に生まれたこのモヤモヤは一体何なのか。。
希望を持たない人を見て非難をすることは実に容易い。
今自分の中にあるものはこの類のものに近いような気がする。
こんな時、自分は自分のことが嫌になる。
自分が自分のことをどんなにご立派と思っているかわからないが実に烏滸がましい。
自分がもし相手と同じ環境に生まれ育ったとしたら自分はどうなっていただろうか。
自分だってそうなっていたのではないだろうか。

今日行った農家とは既に関係ないが、
世の中には能力を持つ人と持たない人がいる。
それは、生まれる場所、育つ場所、周りの人間など環境に大きく左右される。
自分がもしマラウイに生まれていたら、毎日食べるものに困らずに暮らせただろうか。
自分がもしマラウイに生まれていたら、ちゃんとした教育を受けられたのだろうか。
ボランティアスピリットとは、こんなところから生まれてくるのではないかと思う。
それと同時に、常日頃こういった感覚を持ち続けることはかなり難しいことでもあると思っている。
が、これまた訓練。日々研鑚していこうと思う。

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