2011年12月10日土曜日

赴任先での1ヶ月間

赴任してから1ヶ月が過ぎた。
とにかく生活に慣れることに重きを置いた1ヶ月だった。
だいぶこの生活サイクルをまわすことにも慣れてきて、
円盤投げのトレーニングを本格的に再開したり、
食生活にも工夫の一品を追加したりと少しずつだが
生活も改善に向かっている。

生活が改善に向かう余裕が出てきたら、
自然と本来の活動にも力が入ってくる。

以前、生徒が多くの情報を浴びることの必要性について書いたが、
今私の手元に十分な紙があるのでそれを使って授業ごとにTextを
作り生徒に配布している。とてもTextなしでは伝えきれない情報量である。
Textの大事な部分、わかりづらい部分だけを説明し、それ以外は実際の
生徒の活動(運動)の時間に充てる。日本では当たり前に行われている
授業形態である。が、ここマラウイではそれを敢えて教える必要が
ありそうなのである。

また、私はこういった授業をしていることをその意図も含めてカウンターパートに
伝えるようにしている。私の授業が良いとか悪いとかではなく、
授業が意図的な営みであることを再認識してもらいたいのと、
カウンターパートの持つマラウィアンとしてのフィルターを通したとき
どのようなレスポンスが返ってくるか見たいからである。
今はこれと言ったレスポンスはないが、カウンターパートもまだまだ
私の様子をみている状態なので、今はこれでいいと思う。
ただ、この種のメッセージは引き続き送り続けるようにしたい。

私の授業に話を戻すが、生徒の多くは体育の授業を受け持った経験が
あるようではあるものの、そうとは思えないほど実技ができない。
自身が実技に苦手意識を感じている状態ではたして
教師は自分の授業に実技を積極的に取り入れようとするだろうか。
私はそうは思わない。しかし、体育は実技こそが大事である。
そこでの運動経験が自分にとって楽しいもの、気持ちのいいものであれば、
それは一生涯続く運動習慣に発展する可能性だってあるだろうし、
それはもちろん健康に直結するものになる。

また、身体の使い方、身のこなし方をわかっているだけで、
それは時に自分の命を救うものにもなる。
例えばそれは水泳であるだろうし、例えば後ろ向きに転倒した際に
頭を強打してしまったら大変なことになるが、後転一つ身につけていれば
それを防ぐことだってできる。
それ故に実技が大事だと考えている。

さらには、各種スポーツのルールについても机上での勉強のみでは
深い理解には至らない。それは日本人でも同じこと。
実際に用器具に触れたこともなければ見たこともなく、実際にやったことなんて
あるわけがないスポーツを実技なしで覚えるのは至難の業だと思うし、
覚えたとしても深い理解ではないのでその記憶は長くは続かない。
実技をやりながらルールを理解していく過程では、「では、こういったケースは
どうなるんだろう」と言った疑問が生徒から湧き、授業がより生徒自身の
主体的な取り組みに近づく。本来授業はこうあるべきである。

こういったことから、実技にはかなり力を入れている。
体操競技を教えるときにも、基本姿勢から前転後転や倒立、
ブリッジやアラベスクに至るまで身体を張って見本を示している。
実は私自身ブリッジが大の苦手でほとんどできないのだが、
この授業のときは根性でやった。ちゃんとやれているかは別として。
背面の筋肉が攣って生徒に心配されてしまったが...

しかし、生徒が私の授業を受けることで、本来あるべき授業の姿を
思い描いてくれたらそれは何より嬉しいことだと思う。
そう思ってもらえるような授業をいつも心掛けたい。

隣の家の子ども。
よくうちの木から石を投げてマンゴーをとっている。
こうやって物の投げ方を覚えていくんだろう。
そう、それが投擲だ!

【MENU 12/9】
・Sit up with balance ball (70, 30)
・Push up(50×2)

【MENU 12/10】
・W-up
・Badminton
・Cool-down

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